10.法定後見制度の利用の流れ

Q.法定後見制度の利用の流れはどのようになっているのでしょうか、教えてください。

 

A.法定後見(後見・保佐・補助)の制度を利用する場合の標準的な利用の流れは、以下のとおりとなります。

 

1.事前の準備

 

◎申立てに必要な書類のひな型を入手

※家庭裁判所へ行きますと、「申立書類セット」という形で準備していますので、それをもらいます。また、各家庭裁判所のホームページからもダウンロードできます。

◎本人との面談・調査など
◎関係者からの事情聴取


 

2.家庭裁判所に対する申立ての準備手続

 

◎必要書類の取り寄せ
(医師の診断書、登記されていないことの証明書、戸籍謄本、住民票など)

◎申立人と後見人などの候補者の決定

◎申立書類の作成 


 

3.申立て(家庭裁判所へ書類提出)

 

※家庭裁判所によりましては、事前の予約が必要な場合があります(例.大阪家庭裁判所など)。 


 

4.申立て後の手続き

 

(1)家庭裁判所による事実調査・証拠調べ
①申立人の調査
②後見人などの候補者の調査
③本人の面接調査
④親族への意向調査(書面照会など)
⑤医師による判断能力の鑑定(場合により)

 

(2)後見等開始の審判の告知・通知 


(上記の審判から2週間経過で)

5.後見等の開始の審判の確定 


 

6.後見等の登記(裁判所が嘱託で行います) 


 

7.後見人などの職務の開始、遂行 


 

8.後見人などの職務の終了